Account Engagement(旧Pardot)の基礎知識と用語集
Account Engagement(旧Pardot)を活用する上で必要な基礎知識と用語集をまとめています。
目次
リードライフサイクル
Account Engagement(旧Pardot)では4つのリードライフサイクルが定義されています。
- ビジター
- プロスペクト
- MQL
- SQL
- 成立商談
ビジター
ビジターは、まだメールアドレスが登録されていないトラッキングコードと接触したWeb サイトの訪問者です。匿名ビジターがメールアドレス登録するとプロスペクトになります。
プロスペクト
プロスペクトは、フォーム送信などでメールアドレスが登録されている人です。
MQL
MQLは、ユーザまたはキューに割り当てられているプロスペクトのことです。
SQL
SQLは、商談と関連付けされているプロスペクトのことです。
成立商談
成立商談は、Salesfroceの商談フェーズが成立となっている商談と関連付けされているプロスペクトのことです。
アクティブプロスペクト(トラッキング可能なプロスペクト)
フォーム送信やリンククリックなどCookieが紐付いているプロスペクトのことをアクティブプロスペクトと呼びます。
メールアドレスが登録されいている人でもインポートやSalesforceからの同期で作成されたプロスペクトはCookieが紐付いていません。
アクティブプロスペクト化することでWebサイト上でどのような行動をとっているのかが記録されますのでアクティブプロスペクトを増やすことは重要です。
プロスペクトとSalesforceレコード
Account Engagement(旧Pardot)のプロスペクトとSalesforceのレコードの関係は下記の通りです。プロスペクトはSalesforceのリードまたは取引先責任者と紐付きます。
Salesforceコネクターを使用して自動的にSalesforceレコードを生成する設定をしている場合、初期設定ではリードのレコードが生成されます。
ただしSalesforce側でレコードを生成するためには割り当てが必要ですので注意してください。
Account Engagement(旧Pardot)キャンペーンとSalesforceキャンペーン
Account Engagement(旧Pardot)キャンペーンとSalesforceキャンペーンは意味が異なります。
Account Engagement(旧Pardot)キャンペーンでは最初の接点だけを記録しSalesforceキャンペーンでは複数の接点を記録します。
メール可能性
メール可能性は、メールを送信、到達させることができるかの状況を示します。
「状況」の行には下記4つの値が入ります。
- メール可能—すべてのマーケティングメールとオペレーショナルメールを受信します。
- オペレーショナルメールのみ—マーケティングメールやプロモーションメールは受信しません。
- プロスペクトはごみ箱に入っています—プロスペクトはアーカイブされているため、どのメールも受信しません。
- 到達不能—ソフトバウンスが 5 回またはハードバウンスが 1 回発生したため、どのメールも受信できません。
Opted OutとDo Not Email
Opted Outとは
Opted Outは、プロスペクトがメールの [登録解除] をクリックしマーケティングメールからオプトアウトした状態です。Salesforceの「メール送信除外」の項目と連動しています。
Do Not Emailとは
Do Not Emailは意図的にメール送信を除外した場合などに設定します。Opted Outと違いプロスペクトではなくこちら側から設定する項目です。
ソフトバウンスとハードバウンス
ソフトバウンスとは
ソフトバウンスは、受信者のメールボックスがいっぱいか、メールサーバーが一時的に利用できないために、差出人に戻されたメールのことです。ソフトバウンスが5回発生すると、 状況が「到達不能」 に変更されます。
ハードバウンスとは
ハードバウンスは、アドレスが無効であるために必ずバウンスされるメールのことです。一般的にハードバウンスはドメイン名が存在しないか受信者が不明であるために発生します。
ハードバウンスが発生すると、状況が「到達不能」に変更されます。
スコアとグレード
Account Engagement(旧Pardot)にはスコアとグレードの設定があります。
Account Engagement(旧Pardot)では、行動を基にしたスコアリングを「スコア」と呼び、属性を基にしたスコアリングのことを「グレード」と呼びます。
さらに詳しくスコアリングについて知りたい方は下記の記事も参考にしてください。
フォームとフォームハンドラー
Account Engagement(旧Pardot)には2種類のフォームがあります。
フォームとは
iframe埋め込みやAccount Engagement(旧Pardot)のランディングページで使用するためのフォームです。開発不要でそのまま使用可能。ボット対策などセキュリティ面も対応済みです。しかしデザインを変更する場合にはCSSの追加など知識が必要です。
フォームハンドラーとは
既存のWebサイトにフォームがある場合、自社サーバーと併用してデータを記録したい場合などに使用します。formタグのactionに作成したURLを追加することでAccount Engagement(旧Pardot)にデータが送信されます。
レイアウトテンプレート
レイアウトテンプレートは、フォームのデザインを設定する機能です。
フォームはHTMLとCSSで構成されているためレイアウトテンプレートを編集することで好きなデザインに変更可能です。
ダイナミックリストとスタティックリスト
Account Engagement(旧Pardot)には2種類のリストがあります。
ダイナミックリストとは
ダイナミックリストは、動的に作成されるリストのことです。一度リスト作成の条件を決めたらその後は自動でプロスペクトが追加、削除されていきます。
スタティックリストとは
スタティックリストは、静的に作成されるリストのことです。空の箱を作りそこへ手動または一定の条件を決めてプロスペクトを追加、削除します。
まとめ
Account Engagement(旧Pardot)でつまづきやすい基礎知識をまとめました。
仕様を理解していないと思った通りに実装ができません。今回ご紹介した内容は最低限理解しておきましょう。